頭髪の仕組み

髪はどのような構造になっているのか

髪は三層構造になっています。
内側から「メデュラ(毛髄質)」「コルテックス(毛皮質)」「キューティクル(毛表皮)」と呼ばれています。

 

「メデュラ」は、髪の一番中心部、髪の芯の部分をいいます。
やわらかいタンパク質でできているので、外からの刺激に非常に弱い部分です。

 

「コルテックス」は、髪の毛の質や色を決める部分で、最も重要な部分ですが、カラーやパーマなどのダメージを受けやすい部分でもあります。
髪全体の85〜90%を占め、線維状のタンパク質でできています。

 

「キューティクル」は、髪の毛のツヤや手触り、太さや柔らかさなどを決定する表皮部分をいいます。
固いタンパク質が主成分で、うろこ状のものが重なって、内部構造を守る役割をしています。

 

 

髪と頭皮の関係

 

髪の毛は地肌から出ている部分を「毛幹」、出ていない部分を「毛根」といいます。

 

毛根部分の一番先に髪の毛を作る元である「毛頭」という部分があります。
その毛頭にある「毛乳頭」という部分が「毛母細胞(毛乳頭周辺の細胞組織)」に髪を作りだす指令を出し、毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで髪が作られます。

 

毛母細胞は活発に活動するためには、そこに栄養や酸素がしっかり届けられる必要があります。
毛母細胞には、頭皮の毛細血管を通じて、栄養や酸素が届けられます。

 

つまり、頭皮の血行が悪いと毛母細胞へ運ばれるはずの栄養や酸素が行き届かなくなる恐れがあるので、髪の健康を保つには、頭皮のケアもしっかりとしていく必要があるのです。

 

髪の寿命

髪は1ヶ月におよそ1cmずつのび、そして、一定のサイクルで生まれ変わっています。

 

日本人女性の毛髪の本数は10万本ほどと言われていますが、毎日気づかないうちに50〜100本ほどが抜け落ち、生え変わっているのです。
これぐらいの量の抜け毛は、正常な減少なので、薄毛とはなりません。

 

一本一本のサイクルがずれているので、正常なサイクルでの抜け毛であれば、抜けてもある部分だけ髪がなくなるというような現象は起きません。

 

髪の寿命は男性で3〜5年、女性で4〜6年と言われており、女性のほうが少し長くなっています。
寿命を終えた髪は抜け落ち、新しく生え変わるのです。

 

1本の髪と4〜6年お付き合いしていくことになるので、伸ばし続ければもちろん長く外に出ている毛先から痛んできます。
痛んだ髪は元に戻すことは難しいので、長いお付き合いになるということをよく考えて、ケアしてあげる必要があります。

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